コーチ委員会報告
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委員長 山口 重之
 14年度を振り返って見ますと、またまた反省しきりといったところです。

 一つは、底辺の拡大、普及を小学生にこだわらずもっと幅広い各層への働きかけを考えていましたが、結果として、今年度もタグラグビーとミニラグビーの事業がほとんどとなってしまいました。

 また、コーチ委員会の会議を年1度の開催となってしまい、各事業の開催に際しては、都度当日の関係者のみでの運営となってしまいましたが、やはりコーチ委員会の委員の方々にも参加、不参加は別として情報の共有化といったことからも委員会の何回かの開催が必要であったのではと反省しています。

 そうした中で、今年度の新しい事業としてスタートコーチ養成講習会を9月7日(土)に海老名総合運動場にて開催しました。

 これは体育協会が主催するB.C級コーチやスポーツ指導員の資格取得の講習会とは別に日本協会が独自にラグビー経験のない人、経験の浅い人を対象として、その人達がラグビー指導者の講習を受けることで底辺の拡大、普及につながるのではとの考え方から進めているものです。

 このことから、神奈川としてもラグビースクールの生徒数も多いことから新しい指導者や生徒のお父さんを対象として取り進めてみました。

 当日は、10スクールから36名の方々が参加して、午前中はグランドでの実技、午後は体育館内の会議室でのビデオや教本を使用しての講習を受けました。

 問題点として、講習時間が1日と短いことから、はたしてどの位の効果が期待できるのかといったことが上げられます。今回の受講者で、経験の浅い人達からは良かったとの声が聞かれましたが、経験のある人からは物足りないとの意見がきかれました。

 また、この開催に当たり、場所の提供や運営にご協力いただいた海老名市ラグビー協会の皆様にこの紙面を借りて厚く御礼申し上げます。

 今年度のもう一つの特記されることとして、横浜市の小学校がタグラグビーを授業の一環に取り入れた事も有り、タグの講習の要請が多数に上り、コーチの人達が少ないことから非常に忙しい思いをした事です。

 授業の一環ということは、ほとんど平日のことであり普及の面からは喜ばしいことですが、コーチの人材が不足していることから今後は、コーチの育成は勿論のことですが、平日のコーチが可能な人がいるのか、またこの1年間でこの講習を受けた生徒は延べ3.000人を超えていますが、この生徒たちがどのようにラグビーにつながっていくのか、つなげていくのか考えさせられる問題です。

 最後に私事ですが、一期2年の短い間でしたが今期にてコーチ委員長を退任させていただくことになりました。この紙面を借りて各方面の方々にいただいたご指導、ご支援、ご協力に対し、厚く御礼申し上げます。

 今後は、新しい委員長のもとにコーチ委員会の有り方、運営について新しい観点から見直していただき神奈川県のラグビー発展にご尽力いただけますようお願いし、ご挨拶とさせていただきます。