高校委員会
 

 高校委員長 坂本 成利

 平成13年度の諸事業も、2月の県新人大会を最後に無事終了することができました。
 これもひとえに、県協会のご指導をはじめ、関係各位のご支援ならびにご協力の賜物と感謝申し上げます。

 さて、関東大会県予選会は、県新人大会優勝の慶應義塾が中心で展開されるという当初の予想に反し、春以降徐々にチーム力をつけてきた桐蔭学園が、フォワード・バックス一体となったランニングラグビーで、他を寄せ付けず優勝を飾りました。

 2位に湘南工大附、3位に慶應義塾、4位には法政二が入り、群馬県草津町で開かれた関東大会に出場しました。本大会においては、慶応義塾・法政二がブロック優勝を収めました。
 2年ぶりに本大会出場を果たした国民体育大会は、1回戦で全長崎と対戦。最後まで拮抗した試合が続きましたが、結局接点での反則が多く試合の主導権を握れないまま、緒戦で敗退してしまいました。

 第81回全国総体県予選会は、関東大会の覇者桐蔭学園が準決勝で敗退し、慶応義塾と法政二との決勝戦となりました。序盤は激しくゲインラインを突破する法政二が試合を優位に進めていましたが、後半は徐々に落ち着きを取り戻した慶應義塾に連続攻撃が見られるようになりました。
 終盤まで双方互角のゲーム展開となりましたがノーサイド直前、法政二の同点引き分けを狙ったペナルティーキックはポールをそれ、その瞬間、慶應義塾の4年ぶり32回目の花園出場が決定しました。その他公立校勢の活躍として、横浜緑ヶ丘高校が日大藤沢を、県横須賀高校が日大をそれぞれ撃破し、ベスト8進出を果たしました。

 本大会1回戦の相手は、鹿児島県代表の鹿児島実業高校。ほとんどキックを使わず、素早いパス回しでプレーをつなぎ、ラックで次々とポイントをつくりながらの継続ラグビーが爆発し、48対14というスコアーで快勝しました。

 続く2回戦は関東新人大会で惜敗した、群馬県代表の東京農業大学付属第二高等学校。慶応義塾はスクラムで優位に立ち、バックスの展開に加えて、両プロップの縦の突破を積極的に試みましたが、突破後の球出しを封じ込められ、反則を繰り返すなど苦しい試合展開となりました。

 
高校日本代表候補のフルバック山縣君の好走などで、前半は僅差で折り返しましたが、後半、強風にさらされて得意のバックス展開を生かせず、最後までペースを掴めないまま、結局10対26というスコアーでまたしても苦杯をなめました。

 しかし、全国有数の激戦区神奈川の代表チームとして、闘志あふれるプレーを見せた慶応義塾フィフティーンには観客から大きな拍手が送られました。

 新人大会においては、7チームの合同チームを含む34チームが参加。来年度の関東大会県予選会のシード権を獲得すべくベスト8に進出したのは、桐蔭学園・慶應義塾・日大・東海大相模・県横須賀・法政二・湘南通信・川和の各校。結局、優勝を飾ったのは、準決勝で日大を5対0、決勝で慶應義塾を5対3の僅差破った桐蔭学園。2年ぶりの関東新人大会の出場権を獲得しました。

 最後に、年々各大会において参加校が減少している傾向にありますが、高校委員会一丸となって強化・普及にあたり、来年度さらなる飛躍の年となりますよう精進したいと思います。今後とも、関係各位のご支援とご協力をお願いいたします。