永年に亘りスクール委員会をリードして戴いた、山口前委員長から新米委員長に交代し、不安を感じながらのスタートとなりましたが、加盟17スクールから本間・高木両副委員長、望月事務局長をはじめとして優秀で多彩な方々のサポートにより、何とか一年を終えようとしています。
さて、ラグビースクール委員会の役割は言うまでもなく競技の普及、底辺の拡大と生涯スポーツへ向けてより良いスタートを切らせる事と考えます。
従来のスポーツは、オリンピックやワールドカップを頂点に各種大会で勝つ事を目標に個人やチームの強化を行うもの。これは当然の事です。しかし、普及や生涯スポーツを考えたとき、別の目標があっても良いのではないか。その目標を模索し実践するのがラグビースクール委員会の主な役割ではと考えつつ。
平成13年度の活動をご報告いたします。まず、8月19日(日)海老名運動公園陸上競技場・体育館にて、指導者170名参加により夏期指導者研修会を開催、残暑厳しい中参加した指導者のみなさんの熱意に頭が下がります。
9月にはミニ・ジュニアそれぞれに交流大会を開催し、各スクールとも秋の県大会へ向けて最終調整を行った。
9月末から県大会に入り12月2日まで熱戦を繰り広げた。この中で特筆すべきことは、三ツ沢球技場での有料試合前座試合で家族の入場を無料にし、迫力ある関東大学戦観戦が実現したことで、県協会の英断に委員会関係者一同心から感謝し、これに報いるよう一層努力したいと考えます。
また、今年度は、初めて小学1年・2年生の大会参加を試みに実施し好評を得たようです。しかし、この2ヶ月間、毎週いずれかの学年で試合があり、子供・家族や指導者に大きな負担が掛かるとの声もあり、来年度は大会の持ち方を再検討したいと考えています。
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11月23日(祝)高校委員会のご協力により、三ツ沢球技場に於いて全国高校大会県予選決勝の前座でラグビースクール中学生東西対抗戦を行い、新年1月開催の全国ジュニアラグビー交流競技大会参加への準備に入る。
12月16日(日)横浜スタジアムに於いて交流運動会を開催し、2000名の参加により広い横浜スタジアムの人工芝が参加者で埋め尽くされました。この日、県協会斉藤会長にはお忙しい中わざわざご来場いただき、ご挨拶と秋の県大会優秀チームに表彰状の授与をしていただきました。
1月2日、4日花園ラグビー場で第7回全国ジュニアラグビー交流競技大会に参加し、予選を全勝で突破しカップ戦に出場、九州選抜に惜敗するも全国第2位の成績を収めました。子供たちには、勝敗よりも全国のプレーヤーとの交流や花園ラグビー場で試合ができた経験を大事にして欲しい物です。なお、今大会は、初めて神奈川県ラグビースクール選抜として参加しました。
この大会は、子供たちや指導者にとって励みに成るかと思いますが、受験を控えたこの次期に開催する事、多額の個人負担を強いること等、苦慮する問題も含んだ大会に成っているようです。
今年度の締めくくりは、3月16日(土)保土ヶ谷ラグビー場での指導者交流大会で、頭と体のバランスを失いかけた指導者諸氏の無事を祈りたいものです。
最後に、県下17のスク−ルで約2,000人(全国第3位)の子供たちがプレーしておりその数は毎年増加しています。これは、ひとえに各スクールの指導者、ご父母の尽力と県協会・支部協会をはじめ関係者のご理解とご支援によるものと篤くお礼申し上げます。
最後のおまけに、ラグビースクール関係者は甘ったれているのではとの風評が聞こえて来ます。たしかに、三ツ沢球技場での前座試合の開催や無料入場のお願い、個人登録費の免除等々我々は甘ったれています。しかし、我々は底辺を支え将来の協会を支える人材を養成していると自負しています。10年後20年後への先行投資とお考えいただき、広いお心と深い愛情で子供たちを包んで欲しいものです。
決して我々自身が甘い汁を欲しているものではない事をご理解いただきたいのです。
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