神奈川県ラグビーフットボール協会では、本年度、41校に、134回、延べ9,700名弱の出前授業を実施して参りました。しかし、市町村ラグビーフットボール協会によって、統一したカリキュラムでなく、整合性がとれていないのが実態でした。また、何より、週日の午前中に行われる体育授業に派遣講師には制限がありました。 |
今回、日本協会の方から、案内を受け、県のホームページおよび、県および各市町村教育委員会を経由して、県下862校に配布したところ、小学校の先生方から37名、タグラグビーの指導者から38名、合計75名の応募がありました。 |
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日 時 |
平成24年3月25日(日) 9時〜12時
(集合時刻 8時30分) |
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会 場 |
海老名運動公園 (体育館にて受け付け) |
3. |
主 催 |
(財)日本ラグビーフットボール協会 |
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神奈川県ラグビーフットボール協会 |
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後 援 |
神奈川県、神奈川県教育委員会、財団法人神奈川県体育協会、横浜市市民局、川崎市、県下各市町村教育委員会
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主 管 |
神奈川県ラグビーフットボール協会普及育成委員会 タグ担当 |
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参加人員 |
小学校教諭、保護者、社会体育指導者等 |
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内 容 |
講義及び実技研修 |
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講 師 |
鈴木 秀人(東京学芸大学准教授)
森 健(日本ラグビーフットボール協会タグラグビー部門関東エリア担当)
佐々木文昭(日本ラグビーフットボール協会タグラグビーエデュケーター) |
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神奈川県では現在、エデュケーターが不在のため、今回は、講師には特別にタグラグビーについては第1人者である、鈴木 秀人先生による講義を『小学校の体育学習におけるタグラグビーの可能性』(含 学習指導要領との関連)』と題して行っていただきました。 |
講義は、(1) ボールゲームの授業をめぐるひとつの問題、(2)
問題の解決へ向けた2つの取組、(3) 学習指導要領との関係、(4)「タグラグビー」の魅力、(5)「タグラグビー」の指導のポイントについて、小学校の先生方が関心をお持ちのところを講義していただきました。 |
前日、エヂュケーターの講習を受けられた方々含め、人数が、90名弱と多くなってしまったため、会議室に入りれず、急遽、雨天の実技用に確保していた体育館の授業で、椅子、机等が準備できない状況の中、受講者達は熱心に聞き入っておられました。 |
小学校『学習指導要領解説体育編』で例示されたタグラグビーを題材に、鈴木先生からは、体育授業の活性化のための研修会をとして充実した講義が行われ、先生方に、タグラグビーの魅力だけでなく、これからの体育の授業の在り方について、充分ご理解いただけたと思います。 |
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実技の会場は隣接の海老名運動公園の競技場にておこなわれ、 『子どもたちに対するタグラグビーの指導方法』と題して、森 健先生、佐々木エヂュケーターを中心に、先生方、タグラグビー指導者の2群に分け、ラグビーコート内に設けられた、4面のコートにて行われました。 |
メニューは(1)準備運動がわりの遊び(低学年で扱う運動遊びを含む)として金魚のフン、円陣パス、一対一のタグ取り、ロブ・ザ・ネスト、(2)やさしいルールのゲームとその指導法、(3)発展したルールのゲームとその指導法、(4)攻め方・守り方について、実際に身体を動かした研修を行いました。 |
実技については、受講者の皆さんも熱が入り、多少時間がおしてしまったため、最後のまとめの
『指導のポイントおよび質疑応答』については、天気も良かったこともあり、グランドでそのまま行いました。。 |
タグラグビーをこれから取り入れようとしている先生方も、既にタグラグビーを指導している指導者達も、これらの一環の実技を経て、汗をかきながら、『講習会に参加しましたが、とてもわかりやすく為になりました。』『授業にタグを取り入れる意味(よさ)がよくわかった。』『実際に体験することで、楽しさや難しさを味わうことが出来た』と言う声が聞けました。 |
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神奈川県ラグビーフットボール協会としては、小学校へ訪問して行う出前授業から、今回のような、ティーチャ研修会の開催に移行し、先生方を中心により効率的にタグラグビーの普及を行い、タグラグビーの教育現場への普及を推進したいと思っております。 |
研修終了後、午後からは、第2回えびな・県央小学生タグラグビー交流会が行われ、かなりの指導者達が残っていただき、楽しそうに試合を行う子供達を見ていただく機会が得られました。この中から、授業に取り込まれることを期待します。 |
最後になりましたが、本会の開催にあたり、ご協力ご指導いただいた、日本ラグビーフットボール協会の皆様、会場提供等に便宜を図っていただいた海老名市ラグビーフットボール協会のご協力に対して、感謝の意を表表することで、私の報告といたします。 |