平成24年度 神奈川県タグレフリー研修会 実施報告
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普及育成委員会 タグ担当 栗林 秀貴
 井出 郁夫
 本研修会は、生涯スポーツとしての「タグラグビー」の発展、県内ラグビー環境の一層の向上に寄与するために初めて開催いたしました。
 県協会レフリー委員会の協力を得て、レフリーの基礎知識から実際まで、レフリングについて研鑽することができました。講義、実技ともに、充実した内容で開催することが出来ましたことは、資料作成及び講演にご尽力いただきました講師始め、ラグビー協会関係各位の協力に対し感謝の念に堪えません。厚く御礼申し上げます。
               
主催 : 神奈川県ラグビーフットボール協会 タグ委員会
日時 : 平成24年 4月21日 (土) 講義:10:00〜12:10 ・ 実技 13:00〜15:15
講師 : 原 洋一氏(神奈川県ラグビー協会レフリー委員会)
  講師紹介: 日本ラグビー協会公認レフリーコーチ、日本ラグビー協会公認育成コーチ(日本体育協会公認体育指導員)、関東協会公認レフリー資格を保持者であり、30数余年のレフリー歴を持つベテラン現役レフリーとして活躍中です。また、神奈川県ラグビー協会において、社会人委員会委員長、コーチ委員会委員長を歴任し、現在、普及育成委員会タグ委員会に在籍中です。
               
参加者 : ・原木 裕 ・高橋 雅伸 (以上 浦安市協会)   ・小川 孝 (学芸大世田谷)
    ・斉藤 進 (相模原市協会)   ・吉野 敬造 (茅ヶ崎市協会)  
     ・森田 稔 ・唯野 秀俊 ・中村 正一 (以上 厚木市協会)    
    ・繁岡 剛 ・大島 稔秀 ・大坪 秀彦 (以上 豊岡小)    
    ・高山 由一 ・臼井 孝 ・小玉 繁夫 (以上 タグ委員会)    
スタッフ : ・栗林 秀貴 ・井出 郁夫 (以上 タグ委員会)      
    以上 16名 (敬称略)
               
  【講義】 相模原市総合体育館 大会議室 10:00〜12:10(9:30受付開始)
  田川 進 タグ委員会委員長挨拶で開始、その後、栗林委員より、平成24年度からの神奈川県協会主催試合の競技規則運用の説明があった。(資料配布〜日本協会 競技規則2010-タグ、ミニ、ジュニアに統一) 
定刻10時より、原講師による講義開始。(PPスライド投影 〜 詳細説明)
  ・講義内容
  0. IRBのコアバリュー について
   ラグビー憲章に記載されているIRBのコアバリュー(品位、情熱、結束、規律、尊重)について、講師から説明及び解釈のあり方が講義された。
             
  1. レフリーの心構え
   まず、ルールを熟知することが大事であること、ゲームでは、ルールに忠実なだけでなく、レベルに応じた采配も必要であること、事実の判定をすること(自分の価値観の押し付け、先入観の排除など)事等が講義された。
 プレーヤーとの意思疎通については、参加者発表形式で行った。五感を働かせて、プレーヤーとレフリーが信頼しあうゲームの実現が望めるよう研鑽することが大事であること等を検討及び確認した。
 ゲーム前の準備は、服装、持ち物の準備のみならず、体力の向上及び体調維持管理まで、講師自らの体験談等を交え、さまざまな内容の講義がされた。
             
  2. レフリーの持ち物
   必要な持ち物について、参加者発表形式で行い、試合に臨む際の意識、会場で起こりうる様々な状況を検討及び確認した。また、講師自らのバッグ内の持ち物を紹介し、参加者は多いに参考になった。
             
  3. レフリングの実際
   心構えでも述べられたが、レフリーは、不正なプレーを探し出すことより、良いプレーヤーに導いていくような雰囲気を醸し出すことが大事である事、また、走力が何よりも大切である事、何時スタートし、どのコースを取り、どこに行けば良いのか、常に研鑽しなければならない事、笛の音色、強弱、長短等、局面でのメリハリが大事である事、歯切れの良いはっきりした笛を吹くこと、小さい音では不信感を抱かれることもありうる事等の講義を受けた。
             
  4. ポジショニングについて
   「ボールライン」ランニングについての説明があり、次のプレーを予測することの大切さ、ポジション取りの大切さ等の講義がされた。
 その後、配布資料記載の6つの局面について、参加者が2班に分かれ考察し、代表者がボード検討内容の発表を行った。参加者の検討会方式で行われた講義は、午後の実技においてのポジショニングに多いに役立った。
             
  5. ARの役割
   ARの役割について、基本動作、注意事項等の講義が行われた。ARについての講義の受講はいままで余り取り上げてきていなかったので、多いに参考となった。
             
  6. タグレフリーの心得
   タグレフリーは、コンタクトが無いラグビーであること、また、現在は、小学生を中心に普及されていることから、タグラグビープレーヤーとのコミュニケーション方法(例えば、反則名は出来るだけ分り易い言葉で、叱るのではなく、身近なところで話す、分り易くジェスチャーする…等)の講義がされた。
             
  7. まとめ
   講師から、研修会受講がゴールではなく、スタートであること等、講義された内容を自らがどのように解釈し、実践し、向上してくのかが最も大事である事、また、自らの体験談を披露し、毎年何か新しいレフリー備品を購入、あるいは更新することにより、自らへの褒美としていること、また、自らが記録したスコアカードのスクラップが素晴らしい宝物になっている等をまとめとして講義された。
最後に講師が、主催者、参加者への感謝こ言葉を述べられて、研修会講義が終了した。
     
  講義終了 〜 昼食 〜 実技会場へ移動
               
  【実技】 相模原麻溝公園スポーツ広場 D面
  ・実技内容
    ざまタグクラブ所属の小学生(中学年 2チーム・高学年 2チーム)の協力を得て行うことが出来た。参加者が2班に分かれ、2面作成した各コートで実際にレフリングを行い、アセスメントを受けた。参加者は、各1試合のレフリー、交互にARを担当し、計12の模擬試合を行った。
アセッサーは、レフリーコーチ受講者のタグ委員 栗林、井出 2名が行い、レフリーコーチアセッサーを原講師が行った。
参加者は、予め、@ポジショニング、A笛、Bコース取りの3つの課題から、1つを最大課題として担当試合のレフリングに取り組んだ。担当した試合後、自らの感想、達成度を発表し、アセッサー、及び他の参加者から感想を聞き、今後の課題の検証及び確認を行った。
参加者のレフリングは、午前中の講義の成果が発揮されており、講義と実技を同時開催することは今後も有益であることが確認できた。
最後に、全員で感想を述べ合い、研修会実技が終了した。
               
  最後に アンケートの結果の通り、すべての参加者から高評価をいただくことができました。今回の研修会の結果を踏まえ、研修内容の充実を図り、今後も開催していく所存です。
尚、今年度中に第2回タグラグビー研修会の開催を決定したことを記載いたします。(平成24年6月下旬開催予定)。
今後も多くのタグレフリーの参加をお待ちしています。
               
 
講義  相模原市総合体育館 大会議室
実技 相模原麻溝公園スポーツ広場 D面



アンケート結果(タグレフリー研修会)   日 付 平成24年4月21日
                 
◆ 性別をお聞かせください。
   □ 男 14名 □ 女 0名      
◆ 年齢をお聞かせください。
  □ 20〜25才 0名 □ 26〜30才 0名 □ 31〜35才 0名
  □ 41〜46才 5名 □ 46〜50才 4名 □ 51〜60才 3名
  □ 61才以上 2名          
◆ 座学講義研修についてご感想をお聞かせください。 本日の講義研修はいかがだったでしょうか?
  □ 大変良かった 10 □ 良かった 2
  □ あまり参考にならなかった 0 □ 全く参考にならなかった 0
◆ 参考になった座学講義研修項目をお聞かせください。(複数回答可)
  □ レフリーの心構え 10 □ レフリーの持ち物 11
  □ レフリングの実際 8 □ ポジショニングについて 10
  □ ARについて 2 □ タグレフリーの心得について 4
  □ タグ大会のDVD投影 2 □ その他 0
◆ 実技研修についてご感想をお聞かせください。 本日の実技研修はいかがだったでしょうか?
  □ 大変良かった 12 □ 良かった 2
  □ あまり参考にならなかった 0 □ 全く参考にならなかった 0
◆ 参考になった実技研修項目をお聞かせください。(複数回答可)
  □ 笛について 7 □ ポジショニングについて 11
  □ シグナルについて 6 □ ARについて 4
  □ その他 1          
◆ 意見・要望等
  ・真摯かつ紳士的な研修でした。
  ・上手な人のレフリングを目の前で見て、大変参考になりました。
  ・レフリーコーチとのコミュニケーション・質問がGOOD。